〜 シンプル通信PLC For OMRON ライブラリ リファレンス 〜

 付属のライブラリのリファレンスマニュアルです。

 全ての関数の第一引数(Omron rs)には、シンプル通信LC For OMRONのコントロールを設定します。

名前空間
using Aoyama.Rs232.Omron;

データの読み出し関数
関数名 名称
RRs 入出力リレー/内部補助リレー/特殊補助リレーエリア読み出し
データの書き込み関数
関数名 名称
WRs 入出力リレー/内部補助リレー/特殊補助リレーエリア書き込み
データの一括読み出し関数
関数名 名称
WriteQQ 複合コマンド 読み出し登録
ReadQQ 複合コマンド 一括読み出し
その他の関数
関数名 名称
Test テスト関数 送信データが、受信できるかをテストします

データの読み出し関数

long RRs(Omron rs, long ch)
入出力リレー/内部補助リレー/特殊補助リレーエリア読み出し 
リレーの値を取得します。
データが取得できた場合、データを返します。
引数に問題がある場合やポートが開かれていない場合、タイムアウトなどが発生した場合には、例外が発生します。
引数意味説明
rs コンポーネント コンポーネントのオブジェクトを指定します。
ch 読出開始チャネル 読み出し開始チャネルを整数で指定します
戻り値説明
チャネルデータ 関数の実行に成功した場合、long型データを返す。
失敗した場合、例外が発生する。
例外説明
ParamException チャネルの値が指定できる範囲を超えている場合、ParamExceptionが発生します。
NotOpenException ポートが開かれていない場合、NotOpenExceptionが発生します。
StatusException データを送信できない状態であった場合、StatusExceptionが発生します。
RecDataException 受信データに異常がある場合、RecDataExceptionが発生します。

データの書き込み関数

bool WRs(Omron rs, long ch, long val)
入出力リレー/内部補助リレー/特殊補助リレーエリア書き込み
リレーに値を書き込みます。
メソッドの実行に成功した場合、trueが返えします。タイムアウトや、ポートが開かれていないなど、実行に失敗した場合は、falseを返します。
引数意味説明
rs コンポーネント コンポーネントのオブジェクトを指定します。
ch 読出開始チャネル 読み出し開始チャネルを整数で指定します
val 書き込む値 書き込む値を整数で指定します
戻り値説明
メソッドの成否 メソッドの実行に成功した場合、trueを返す。
失敗した場合、falseを返す。

データの一括読み出し関数

bool WriteQQ(Omron rs, cmdList[] cmds)
複合コマンド 読み出し登録
複合コマンドを登録します。
メソッドの実行に成功した場合、trueを返します。失敗した場合、falseを返すか、例外を発生します。
引数に問題がある場合やポートが開かれていない場合、タイムアウトなどが発生した場合には、例外が発生します。
引数意味説明
rs コンポーネント コンポーネントのオブジェクトを指定します。
cmdList 登録データ 登録データをcmdList型の配列で指定します。
戻り値説明
メソッドの成否 関数の実行に成功した場合、trueを返す。
失敗した場合、falseを返すか、例外が発生する。
例外説明
ParamException チャネルの値が指定できる範囲を超えている場合、ParamExceptionが発生します。
NotOpenException ポートが開かれていない場合、NotOpenExceptionが発生します。
StatusException データを送信できない状態であった場合、StatusExceptionが発生します。
RecDataException 受信データに異常がある場合、RecDataExceptionが発生します。
cmdList
プロパティ意味説明
area 読み出しエリア 読み出したいエリアを整数で指定します
1:入出力リレー、内部補助リレー、特殊補助リレー
2:リンクリレー
3:保持リレー
4:補助記憶リレー
5:タイマ
6:高速タイマ
7:カウンタ
8:可逆カウンタ
9:データメモリ
以下は、機種に依存します
20:積算タイマ
99:拡張メモリエリア(カレント)
100〜115:拡張メモリエリア(バンク指定 100が0、115が0Fに対応)
ch 読出チャネル 読み出すチャネルを整数で指定します
op オペラント 読み出すデータの形式を整数で指定します
0〜15: 接点の指定
-1: チャネルデータ
例: リレーの0チャネルと、DMの0チャネルを一括して読み出すための登録
using Aoyama.Rs232.Omron;

mdlOmron.cmdList[] cmds = new mdlOmron.cmdList[2];
cmds[0].area = 1; 1は、リレーを意味します
cmds[0].ch = 0; チャネルの番号
cmds[0].op = -1; -1は、チャネルの値を意味します。0〜15を指定すると、指定のビットのみを読み出せます。
cmds[1].area = 9; 9は、DMを意味します
cmds[1].ch = 0; 
cmds[1].op = -1; 
bool ret = mdlOmron.WriteQQ(omron1, cmds);
string[] ReadQQ(Omron rs)
複合コマンド 一括読み出し
WriteQQコマンドで指定したエリアのデータを一括して取り出します。
メソッドの実行に成功した場合、文字列データの入った配列を返します。失敗した場合、配列0に文字列”FALSE”を入れて返すか、例外を発生します。
引数に問題がある場合やポートが開かれていない場合、タイムアウトなどが発生した場合には、例外が発生します。
引数意味説明
rs コンポーネント コンポーネントのオブジェクトを指定します。
戻り値説明
メソッドの成否 関数の実行に成功した場合、文字列データの入った配列を返す。
失敗した場合、配列0に文字列”FALSE”を入れて返すか、例外が発生する。
例外説明
ParamException チャネルの値が指定できる範囲を超えている場合、ParamExceptionが発生します。
NotOpenException ポートが開かれていない場合、NotOpenExceptionが発生します。
StatusException データを送信できない状態であった場合、StatusExceptionが発生します。
RecDataException 受信データに異常がある場合、RecDataExceptionが発生します。
例: 上記の設定(WriteQQの例)を行い、一括してデータを読み出す
  using Aoyama.Rs232.Omron;
  using System.Text;

  string[] data = mdlOmron.ReadQQ(omron1);
  StringBuilder mes = new StringBuilder();
  foreach(string s in data)
  {
    mes.Append(s);
  }
  labelMsg.Text = mes.ToString();

その他の関数

string Test(Omron rs, string sendData)
テスト関数 送信データが、受信できるかをテストします
コンポーネントのPlcTSメソッドを同等です。
引数意味説明
rs コンポーネント コンポーネントのオブジェクトを指定します。
sendData 送信データ 任意の送信データ(文字列)を指定します。
戻り値説明
受信データ 関数の実行に成功した場合、受信データを返す。
失敗した場合、例外が発生する。
例外説明
ParamException チャネルの値が指定できる範囲を超えている場合、ParamExceptionが発生します。
NotOpenException ポートが開かれていない場合、NotOpenExceptionが発生します。
StatusException データを送信できない状態であった場合、StatusExceptionが発生します。
RecDataException 受信データに異常がある場合、RecDataExceptionが発生します。